旅をしてきた。

いま家の布団に寝っ転がってやっと、今日フランスから帰ってきたのかーーーと実感したっぽい。ビデオカメラを回して、いま思うことを喋るというチャレンジもしてみたいが、昼間がいいな。たぶん時差ぼけで胃腸がクルクルしている。久しぶりに日記かく。

しかしいま書きたいのって、フランスのことよりも恋人のことです。今書いて気付いたけど、前の人と違って、恋人という呼び方がしっくりくる。今しっくりくるようになった。

のろける。

帰国するとき、空港で見知らぬ黒人にカードを騙し取られた。わたしがクソ馬鹿だった。おかしいと思いながらNOと言えず、預けるなんて、どうかしていた。飛行機が機材トラブルでなかなか動かないおかげでWi-Fiを繋いで恋人に相談できて、使われる前にカードを停止できた。馬鹿でも嫌いにならないでくださいと言ったら嫌いにならないけど同情はしない、と叱られた。ありがとうと思うばかり。甘えすぎてたし、また想像力が無くなっていた。理解して叱って、助けてくれる。こんなにありがたい存在がありますか、、？

そういうことだけじゃなくて、なんかなー

出国のとき、わたしが７割不安で旅の楽しみ方が分からないとか言ってたらオザケンの「ぼくらが旅に出る理由」を送ってきた。この曲の話をした事ないのに。すごい。わたしはすっかり忘れていたけど、大事な曲だ。

ゴールデンウィークは一緒に山形へ行った。すこし交代して運転した。長い時間一緒にいても、いやにならない。性欲が無いという悩みも無くなった。拒絶反応がない。たぶんルーツが遠くて、遺伝子の相性がいいというやつ。。それで好きな音楽が近くて、変な死生観とかの話ができる。いいじゃん。

今年の夏を一緒に過ごせると思うとワクワクする。

何度か夢でみた、心で通じ合う見知らぬ恋人像がこの人だったんじゃないかと思う。

まあ付き合って２カ月くらいですからね、、という感じかもしれんが、浅い経験ながら明らかに今までと違うので、感動している。今までの経験もそれはそれで、大事な積み重ねになっていて、そのうえにいまの愛し方があるんだな、とプレイリストを作っていて思った。

移動しているだけでも何かが起こる。何かを得るには落ち着いていたほうがいい。美術好きな子が真面目に育って、自分のお金でフランスの美術館巡りをする。大冒険のつもりが、めちゃくそ真面目だった。現代美術に居心地の良さを発見したことが嬉しい。美術に価値を感じられるかどうか、南仏の光でどんな色が見えるか、この２点が問題だった。マティスの礼拝堂という、飾りではなく絵やデザインが本気で！祈り、寄りそう作品を見たこと。見たことがないという引け目？をなくすこと。死んでもいいくらい納得すること。整理できてなくて何言ってんだかだな。