どすみちゃん日記

一人暮らし、どすみちゃん

足の爪を乾かしながら

小説を読んでいたのは中学生までで、高校生になると音楽を聴いて絵を描いてバンドの練習をして勉強をするばかりだった。詩集は家に沢山あったので興味をもち、少し読んだ。それ以降、本屋では美術の棚に直行するようになって、小説はほとんど読まなかった。現実じゃないから。自分の、想像力の無さを思い知りたくなかった。なるべく。でもさっき江國香織の神様のボートを読み終えて、もっと読んどきゃよかったと思って。映画も漫画も小説も、全然知らないからダメだったんだって、何回も思ってることだけど。なにがダメって、べつに恋愛がとか制作がとかじゃなくて、自分を好きになることが。人の人生のやりかたを知ることが必要なんだと思う。たとえ現実ではなくても、現実以上に、俯瞰しやすい、単純化されたものだから、そういう目線を自分の人生にも持つことで、生きやすくなるんじゃないか。人生をかわいがりたい。人生は生身だけじゃなくて、文字をどう組むかとか、素材をどう動かすかってところに現れるんだと思う。現れたものしか見えないから。見えないところで流れるだけの人生に悩みすぎているんじゃないか。

 

お風呂上がり、鏡を見た。にきびはひどいが、かわいいなと思った。バランスがいい。昨日、去年の社内報を見た。新入社員の集合写真。わたしかわいいなと思った。

 

このまえの誕生日パーティは主役ということもあり、まあまあ飲んだ。翌朝当番なのに。立ち上がるとふらふらして頭をぶつけたくらい。同僚の家。隣に座るといい感じくんが自分の酒を渡してくるので毎回飲んだ。甘いスパークリングワイン、めちゃ美味かった。わたしがこぼすと、やると思ったと言って笑ったのがめちゃいい感じやった。次のパーティの話をしていて思ったけど、わたしは人に対する態度を決めかねすぎているのかも。自分が何をしたいのかわかっていない。その瞬間に自分が乗り気かどうかに気を取られてしまう。ちがうんだ、たぶん事前に、こうしたいって考えてるから態度を決めてはっきりと意思表示できるんだ。何回後悔すればできるようになるんだ。

 

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